地獄の底でハッピーエンドを

言葉を取り戻すために

10年ぶりにフィニファにハマった話

これまで1年と少しの間、ガンダム作品をずーっと観ていて以来久しぶりにガンダム以外のアニメを観ている。

きっかけは先月初めて観たディズニーシーの夜のハーバーショー。
特にリメンバー・ミーのパートについて語りたいことは山ほどあるが、問題なのはヤマのシーンだった。アナ雪2のエルサの歌が流れて、モアナがなんか先祖代々伝わってそうな緑色の石を掲げたシーンで何とも思わなかった。
本来ならここで熱盛ィィィ!ってなること間違いなしなはずなのに、本編を観ていなかったがためにきょとんとして終わってしまった。厳密に言えば、モアナは一度観たが肝心のストーリーは大枠でさえ覚えていない。冒頭の島のシーンで刺青を掘る描写があってグロ映像じゃん~って思ったのとマウイが海ションしたのしか覚えてない(酷い)。
ショー自体はいろんな人に「一度でいいから、遠目でいいから最初から最後まで観ろ」って言いたいほど良かったのだけれど、部分的に熱くなれない箇所が残ってしまったのが引っ掛かっていた。

ビリーヴだけでなく、シーに行った翌日にランドに行ってハーモニー・イン・カラー(デイパレード)を観て、メリダポカホンタスやヴァネロペを観て「そういえばどんなストーリーだったっけ……」ってなった。ディズニー作品のキャラクターたちが出演するショーを観ていながら、彼らのルーツを知らないのは失礼にあたるんじゃないか、と。(ハーモニーのリメンバー・ミーのフロートについて語りたいことはありすぎるが、ここでは割愛する)

で、勢いでディズニープラスに加入してスマホとFireタブレットにアプリをインストールした。Fire端末のアプリストアはAndroidAppleのアプリストアに比べてラインナップがしょぼいけど、ディズニープラスは純正アプリがあって助かった。

配信作品のラインナップを見てみたら、私が中高生のころにドはまりしていたフィニアスとファーブやスターバタフライ、ツタヤで円盤借りて一部しか観ていなかったBIG HERO 6のアニメシリーズがあって割と即決で着き1,000円課金する覚悟を決めた。今はアナ雪2を観終わり、平日はBH6ザ・シリーズとフィニファを並行して観進めている。次の週末にはモアナを観る予定。

特にフィニファは私にとってすごく思い入れが深い。私が中学生だったころ、まだブラウザ版マジックキャッスルがあったころにハマった。(おそらく、初めてpixivを見たのはこのときが初めてだったと思う。そこで二次創作というものの存在を知った)
曲がやたらノリが良く、キャラは脇役までみんな癖が強すぎるし、何より毎話のストーリーの広げ方と畳み方があまりにも綺麗すぎて、作ってる人天才かよって当時の私は本当にびっくりした。

当時感じた未知のワクワク感を、約10年ぶりに観てまた思い出した。いつ観ても良い。
だいたい1話12分くらいだから気軽に観られるな~なんて余裕ぶっこいてたら、連続で再生してしまい寝るのが4時とかザラにある。実際今も睡魔と戦いながらこれを書いている。

昔はTSUTAYAで借りてたDVDは話数が飛び飛びだったから、1話ずつ順を追うとよりキャラが鮮明に理解できてより好きになった。アニポケも然り、子どものときに観たアニメを大人になってから改めて観るとより沁みる。

キャンディスが本当に可愛い。巻き込まれがちでドッタンバッタンしすぎて悲惨な目には遭ってるけどなんだかんだ怪我の功名でジェレミーといい感じになってるし弟想いだし歳下の子どもたちに対してもお姉ちゃんムーブしてるし本当にいい子だな〜〜〜!!!って好きが増す。そして思ってた以上に少女漫画してるね。

元が英語だから吹替と英語音声で二度おいしい。1回目は吹替・2回目は英語音声+英語字幕・3回目は日本語音声+英語字幕で観るのが恒例になってる。3回目でセリフと字幕を比べると微妙なニュアンスが違ったり、日本語では端折ってる部分もあったりすることに気づいた。字幕の英語の意味を調べるのも楽しい。そういえばこういうの高校生のときもやってたな、懐かしい。

シーズン4で一旦完結したはずだと思ってたら、公式のTwitterに新規エピソード制作決定のお知らせがあってびっくり。2020年に長編も配信してた。早く観たいけど最終回観てからの方が良さそうだからまだ我慢する。ありがとう……ついでにこれまでの分のBlu-rayコンプリートBOXも売ってくれ……。

ガンダムSEEDを観始めた話(と、アニメのサブスクサービス比較の話)

Amazonプライムビデオで無課金で観られるガンダム作品を全て観終わってしまった。
順番を含めて羅列すると以下の通り。
ファースト→Z・箸休めにオリジン→08小隊→逆シャア→UC→閃ハサ→ポケ戦
どのタイミングかは忘れたが、途中でめぐりあい宇宙を配信の無料期間で、サンフェス2023の新訳Z(6時間ぶっ通し耐久)一挙上映会で観た。

アナザー(特にWと鉄血)やZZ、0083も観たいからどこの配信サービスにしようか迷っていた。
バンダイチャンネルラブライブシリーズ(アニメ・映画・ライブ映像)も観られるし、Fire Stickやプライムビデオアプリに対応してるからいいな、だが月1,000円は高すぎる。
一方ガンダムFCという手もあったが、Amazon系プラットフォームに未対応という致命的な欠点がある。、スマホならアプリが使えるが、モニターやタブレット(私が持っているのはFire HD 10)で観る場合は、ブラウザかChrome Castしか手段がない。中途半端すぎるだろ。Chrome Castは6,000円くらいで買えるらしいが、正直だるいのでガンダムFCを使うのは最終手段とした。

GWに大井川鐡道に乗りに行く際、シンカリオンZをスマホですぐ観られるようにしておきたくてdアニメストアfor Amazonプライムビデオに加入した。
どうして移動時間が退屈でもないのに旅行先でアニメを観たがるのかって? 大井川鐡道がシンカリオンZの聖地だからに決まってるだろ!!

1ヶ月で解約するつもりだったが、dアニは水星の魔女の配信が放送直後から観られたので解約していなかった。
その間に途中までしか観ていなかったエイティシックスを観進めたりしたが、アプリ内で検索したらどうやら一部のアナザーガンダム作品が観られるようだった。SEED・SEED Destiny・OOの三作品だけだが、どのみちガンダムシリーズは全部履修するつもりだし、そろそろSEED劇場版とか20周年とかでアツくなってきそうなので乗りたい、そのビッグウェーブに。
というわけで、今はSEEDを観ている。

SEEDの事前知識はほとんどない状態で観始めた。以前から「平成のファーストガンダム」なんて言われているのは聞いたことがあったのと、がんふり氏の動画で散々フレイ・アルスターの名前を聞いていて知ったかなり偏った(褒めてる)情報くらい。必然的にフレイに注目せざるを得ない。恐るべしがんふり……。

これを書いている時点で13話まで観た。ちょこっと感想とか書こうかな~とも思ったが絶対長くなる
ので別記事で書きます。

【後半ネタバレあり】虹ヶ咲OVA感想と少し考察

2023年7月2日(日)、アクアシティお台場のユナイテッドシネマにて虹ヶ咲のOVAを観てきました。μ'sもAqoursもリアタイしておらず劇場版は動画プラットフォームで観たのみなので、ラブライブシリーズの作品を劇場で観られること自体がすごく嬉しい。リアタイっていいね。

www.lovelive-anime.jp

今回はOVAということもあり尺が通常のアニメ1話分と同じであるせいか、公開している劇場が結構少なかった。近場だと上野とお台場だけで、「じゃあお台場行くしか」ということで聖地での鑑賞。なんという贅沢・・・!!

写真は劇場のポスターやパネルたち。これを見ることができただけでも、お台場行ってよかった。

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↓アニガサキ公開決定時のティザービジュアルから2期、にじよんを経ての今作。
この並び、アツい。f:id:creamsoda-c:20230703000303j:image

1日5回上映で、300人入る大きめのスクリーンで観た。待遇良すぎ、さすが聖地。f:id:creamsoda-c:20230703000306j:image

 

というわけで以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書きたいことはたくさんあるけど、片っ端から羅列するとキリがないので、2点に絞って書きます。

 

①アイラちゃんに東京を案内するシーン

予告映像でもちらっと映ってたけど、やっぱり秋葉原と原宿だった。
UTXの制服着た生徒がアニガサキの絵柄で描かれていることに感動。そしてしれっと出てくる沼津要素。秋葉原に静岡のアンテナショップ?あるんですね。行かなきゃ。ご丁寧に寿太郎みかんジュースとのっぽパンまで。
原宿では、竹下通りから横に一本逸れた路地での会話が多い。もしかしてこの道、かのんちゃん家の近くでは…?
セリフで説明されている箇所以外にも、これまでのシリーズゆかりのものや場所がたくさん登場して、シリーズ通してのファンへのサービスでもあるし、それ以上に「これまでの、そしてこれからのスクールアイドルの軌跡に、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が存在する」ということをひしひしと感じました。

ただし原宿にいたモブ、同担拒否は全くないがお前は許さん。「ミア・テイラーじゃんウケる」ってなんだよ!!! 本人を目の前にしていくら嬉しくても「ウケる」は失礼だろ! 他に言い方いくらでもあるだろ! 口の利き方に気をつけてもらおうか!!!

 

②『Go Our Way!』ライブシーン前後

アイラちゃんを説得するシーン、ランジュを引き留めた2期8話とやや被りますね、いや、あの回はミア回なので大好きなんですよ。メンバーが順番に集まってくるときのミアの言い回し、好き。これがミア・テイラーだよな。わかる。
こういう、シリアスな場面で相手を肯定するときの言い回しの素直じゃねえ感じが好きなんよ〜〜〜8話の羽田空港デッキの「君と違ってね」が……。ミア・テイラーのそういうとこ好き。
せつ菜が階段を下りてくるのもヤバかった。まじかっこいい。1期1話の例のライブが脳裏をよぎった。

背景に足元だけ映りこんでたユニコーンガンダム、ライブシーンの前は赤色で、後はサイコフレームの緑色になってたね……見せちゃったね、人の心の光……。
本編(SIFの雨の時)然り、ここでの描写ってみんなが「それでも!」っていうシーンでもあるもんなあ バナージさんもニッコリだよ。
2番の歌詞にも「可能性」ってワードがあったし、栞子も「自分の限界を自分で決めつけてしまっている」って言ってて、それを否定する歌をここ、ユニコーンの前で歌ったっていうのは"可能性の獣"と掛けてるっていう解釈でいい?(ガノタ並の感想)
追記:ユニコーンガンダムの前でペネロペと気持ちが通じたアイラちゃんを見たときのぼく「何とでもなるはずだ!!」

ライブシーンのMVというか映像の解釈はあと2,3回観ないとわからなさそうなので一旦割愛(主に「なんでアパートの一室みたいな場所なのか」について)。

歌い出す前に、栞子がいつもつけているリボンを解いてからポニーテールに結び直すの、もしかしてアレ? 『髪飾り強く結び直して 翡翠色の光放って 進んでゆく 迷いの向こう側へ』ってコト……!?


www.youtube.com

 

三船栞子(小泉萌香) 決意の光 歌詞 - 歌ネット


シーン冒頭でも栞子のステージ背景がメンバーカラーのネオンみたいに光っていたはず。そのあとランジュとミアも同様に背景がそれぞれの色になってたはず。ちょっと記憶が曖昧かも。
書いてて気づいたけど、ライブ後にユニコーンサイコフレーム色に発行してたのを『翡翠色』に見立てた説あるよね??? ある

 

少なくともあと2回は観る予定なので、MVの解釈を固められたらいいな。
パンフ買い忘れたことに帰宅してから気づいて、うわ~次行くときに売り切れてたらどうしよう……って焦ったけど、パンフにMVの制作側の意図とかがもし書いてあったら自分であれこれ考える前に見方が固定されちゃうのもおもしろくないかも、とも思い始めた。いやでもとりあえず買っとかないと後悔しそうだから多分買う。

合宿論

許可局で『合宿論』を聴いて、私の合宿の記憶が蘇ってきたのでリアタイ中から書き始めた。
ただ羅列して思い出に浸ったり「集団行動キッツ」って顔をしかめたりしただけの記録です。

 

高校の写真部

結構記憶が断片的。場所は長野か山梨。
最寄りのコンビニまで徒歩10分くらいかかる、畑の中の団体客対応の民宿に泊まった。夕食後に1階の広間みたいなスペースで、プロジェクターを使って写真講座的なのをやった気がする。

運動部や楽器系の部みたいにわかりやすい練習というものがないので、撮影シチュエーションのためとはいえ遊んでいた時間が大半だった。
昼はバスに乗ってコーチが途中スーパーに寄ってデカいスイカを2玉調達してくれて、そのまま山の中の川に行った。撮影しつつ水鉄砲とか持参した生徒が本気で遊んだり、スイカを川で冷やして食べたり。
夜は宿で機材借りてBBQして花火して、という絵に描いたような合宿イベントがあったりもした。

写真部としての活動は楽しかったし、人生で大事な経験になったということは自信をもって言えるけど、部員との仲は基本的に悪かったので(私が悪かった部分も僅かにあるけどTwitterに悪口かかれて身内でネタにされる筋合いはない)バス車内や突如発生した中途半端に暇な時間は手持ち無沙汰すぎて気まずかった。大人になるとこういうのから解放されるからいいよね。


大学の学祭実行委員会

全部で100人くらいいるからバカでかい施設だった。普通の宿の半分ぐらいのキャパとってたのかな? よくわからん。
場所は……群馬だったかもしれないし静岡だったかもしれない……いや山梨かも……。山の中だったことしか覚えてない。

飲み会は体育館みたいな広間で全面ブルーシートの厳重警戒で開催された。ステージの上で上級生が勝手に盛り上がってて、私は仲の良かった他部門の友達とちまちま本搾りを飲んでいた(同じ部門の同期の中ではやや浮いていた)。

2日目の夜に肝試しがあって、かなり広範囲に渡って仕掛けられたルートで二人か四人一組で歩かされた。学祭というイベントを作る人たちの企画・実施するレクは、レクというには立派すぎた。
私はビビりでお化け屋敷やホラー系コンテンツは基本的に無理だから、その話を聞いてから戦々恐々としていたけど、実際ガチで怖いのは2か所くらいしかなくて後は先輩たちが騒いでいるだけで安心した。

当時リアコしてた他部門の先輩に積極的に話しに行ってホクホクしてた気がする。
私はどうやらこういう時に限ってやたら用意周到になるタイプだったので、合宿のしおりのタイムテーブル見ながら「このタイミングなら、こちらからわざわざ近づいて行って雑談仕掛けに行っても違和感持たれないかな……」とか作戦を練っていた。


大学のゼミ合宿

私のいた学部だけ2年生からゼミに入れることになっていて、ゼミ単位では2年に1回開催の合宿に2回行けることができた。
2回とも違うセミナーハウスで。2年次は清里・4年次は山中湖の目の前だった。

2年生の時はウェイウェイバリ陽キャの先輩たちと同じ空間にいるのが嫌すぎてキツかった。飲み会でプレモルあったから許したけど。「俺体育会ラグビー部なんです」アピールが鬱陶しい先輩がいたり、いわゆる"陽キャの飲み会"のテンプレ通りのハプニング(意味深)があったらしい、みたいなうわさが流れてきてもう、書いてるだけでうんざりしてきた……。

4年生の時は同期の参加率が異様に低くて、男子は5人くらいで女子は私1人しかいなかった。草。ゼミ全体でいえば2割くらいかな。少ねえ~~! でもその時のゼミには2個上のクソみてえな先輩のような人間は少なくともいなかったから居心地はマシだった。

元々任意参加ではあるけど、同期女子誰もいないのはさすがに私も焦ったし、顔も名前も知らない後輩と同じ部屋になったのも気まずかったし、なにより後輩に「(同期少ないのに)どうして合宿行こうと思ったんですか?」って3回くらい聞かれたときの肩身の狭さ。すいませんね来てしまって……。
理由は「こういう学生っぽいことできる経験は最後だから」みたいに返したし本心もそんな感じだった。単純にセミナーハウスに行ってみたかったのもあった。

ご飯は美味しくてめっちゃおかわりした。
うちの大学は昔は男子学生の人数のが多かったから女風呂のシャワーの数が部屋数に比べて極端に少なくて、合宿日が被っていた他所のゼミの人と私がいない間に揉めたらしい。
飲み会ではたくさん飲んだけど、酒より多い量の水をがぶ飲みしたおかげで気持ち悪くならなかった。ゲームで失敗して恥かいたから、もう二度と飲み会のゲームには参加しないぞって決意を固めた。
徒歩5分くらいのところにセブンがあって好立地だった。宿の目と鼻の先に山中湖があって、初日の夕方に後輩に紛れて湖に散歩に行ったら白鳥の群れがいた。羽音の勢いが想像以上に勢いが良くて思わず距離を取ってしまった。自撮り大会を始めた後輩たちの横で成すすべもなく突っ立ってて「早く酒飲みてえな~」しか考えてなかった。

最終日は昼から帰るだけだったので、みんながバスに乗り込むなか私は現地解散して、最寄りの東海バスのバス停から御殿場駅まで行き、御殿場線で沼津に初上陸した。
9月上旬の猛暑日真昼間、汗でベチョベチョになりながら、まちあるきスタンプ押したりアニメと同じ角度で映った場所の写真を撮って感動したり、狩野川沿いの石段に座ってどこかの大学のボート部らしい練習風景と山をボーっと眺めたりしてた。5時間しかいられなかったけど楽しかったな。合宿よりこっちがメインってことに記憶補正されてる。

 

以上。
働いている会社に社員旅行がなくてよかった。

欲しい財布がない

そろそろ財布を買い替えたい。
でも欲しい財布がない。

 

買い替えたいと思ったきっかけ


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今の財布を使い続けて5年になる。
ケイトスペードの長財布で、外側にファスナー付きの小銭入れスペースがあり、ボタンで留められている真ん中を開くとカード入れと紙幣・レシートが入る大きなポケットが二つある。
自分で買ったものではなく、大学生のときに付き合っていた相手から二十歳の誕プレでもらったものだ(後から聞いた話では、いくつかの候補から絞るときに共通の女友達に決めてもらったらしい。実質その友人のチョイスとも言えなくもない。まあその友人には私の遅刻魔ぶりに呆れられてLINEブロックされたが……)。いわば元友人が私の好みを的確に知っていて、バーガンディみたいな赤紫色が私はとても気に入っている。

だが、ただでさえ普段持ち歩く荷物が負い私に長財布はかなり嵩張る。
最近は自分の特性に向き合って服や持ち物を選べているため、今まではさほど気にならなかった点が気になるようになってきた。ファッションの流行でも小さ目な鞄がよくある影響か、ブランド物でもそうでなくてもかわいい・おしゃれなデザインのミニ財布がたくさん売られている。社会人の端くれにもなって多少のお金も手元にあるから、長く使い続けられるミニ財布を買って荷物を減らして生活をストレスフリーにしたくなった。

 

ブランド物か否か

もう数年前から、精神衛生のためにファッション雑誌は読まないようにしている。だから世間一般の"社会人数年目までの女が持っていそうな財布"がどんなものであるか、ぼんやりとすら知らない。
大学生のときに読んでいたノンノのバッグの中身特集では、一部の金持ち大学生や社会人2~3年目くらいの人はバレンシアガの封筒みたいなデザインのミニ財布の所持率がやたら高かったことは覚えている。もっと一般庶民に近い同世代については、そもそも友人がいないし、片手で数えられる友人にもほぼ会っていないからわからない(それを友人と言えるかどうかはさておき)。

今の私の考えは、
・仮にブランド物でも、年相応かどうか気にしてしまうような、年齢を重ねただけで買い替えたくなるなら使いたくない
・心から気に入った物でも、それを見た他人に不要な偏見(○○歳でこのブランド? ダサすぎwwwみたいな)を持たれるリスクはある程度減らしたい
・見た目も大事だが機能性を最優先にしたい
がある。

 

財布に求める条件

機能性の具体的な条件は、
・小銭入れは上から覗くタイプの形状
・できれば外側に大きなファスナーがある(水濡れ被害の軽減)
・色はくすみ紫系、どうしても機能性が譲れなかったらグレージュ系もあり
・紙幣を折らずに入れられる
・カード入れは6~10
・コインロッカーの鍵など、一時的に厚みのあるものを入れられる
・ブランドのロゴや謎の英字の箔押しのない無地のデザイン
・定期的に手入れを前提としていない
あたり。

ブランド云々で困るくらいなら、「育てる愉しみ」みたいな黒のガチな革小物寄りのものにした方が、安っぽさを(自分も他人も)感じないし、しっかりした作りだから長く使えそうではある。飽きが来ないシンプルなデザインが多いのも良い。
ただ、唯一の難点は定期的に革クリームやらなんやらを塗ったりする手間が生じてしまうことだ。私がこういうことができない人間だということは、ドクターマーチンの靴をノリで買った後で痛感した。

 

楽天で買う躊躇い

雑誌の代わりに、インスタでやたら写真に文字入れしているアフィリ系垢(偏見)で年齢が近そうな人を見ていて、ぱっと見でいいなと思ったミニ財布があった。調べてみると、楽天市場で数千円で販売されている牛革のものだった。
販売ページの写真を見る限りでは機能性も条件にだいたいマッチしているし、色は紫系はないがグレージュはあった。

ただ、引っ掛かるのが「楽天市場で買った」という点だけ。
長く使う前提なら、「大きな買い物をしたぞ!」という感覚がほしい。別に店頭で買うことにこだわっているだけではないが、例えば、先ほど例に出した本格的な革小物の店(もしくはブランド)なら「吟味して買えた」という達成感・満足感がありそうだが、楽天市場だと私はネットスーパーのように感じてしまう。財布という、何年も共にするパートナー的存在の小物をこんなにサクッと買ってしまうのか、という虚しさ・空振り?感が拭いきれない。
プチプラではない服をZOZOTOWNで買ったときは、一瞬で注文が確定する呆気なさのような感覚は確かにあったが、購入に踏み切るまで何時間も悩んだ末の決断だったからあまり気にならなかった。むしろ「ついに買ったぞ……!!!」という達成感が長く続いていた。

 

PCやデパコスやいい服など、大きな買い物をするときには自分の選択に自信を持ちたい。選択に至るまでの過程にも愛着を持ちたい。
と思っていたことが、ここまで書いていてようやくわかった。結局まだ買う財布決まらないけど。
秋ごろから出社になるみたいだし、これから人に会う(見られるともいう)機会が今後増えそうなこともあって、コロナ禍で払拭できた他人の目をまた気にせざるを得なくなってきた。でもそれが過剰になると確実に病むのは経験上わかっているから、どうにかして折り合いをつけながら"折り合いをつける"選択を負担なく行えるようにしたい。というか、しなければいけない。

それはそれとして同年代のみなさん、財布どこのやつ使ってるんですかね……?