地獄の底でハッピーエンドを

言葉を取り戻すために

合宿論

許可局で『合宿論』を聴いて、私の合宿の記憶が蘇ってきたのでリアタイ中から書き始めた。
ただ羅列して思い出に浸ったり「集団行動キッツ」って顔をしかめたりしただけの記録です。

 

高校の写真部

結構記憶が断片的。場所は長野か山梨。
最寄りのコンビニまで徒歩10分くらいかかる、畑の中の団体客対応の民宿に泊まった。夕食後に1階の広間みたいなスペースで、プロジェクターを使って写真講座的なのをやった気がする。

運動部や楽器系の部みたいにわかりやすい練習というものがないので、撮影シチュエーションのためとはいえ遊んでいた時間が大半だった。
昼はバスに乗ってコーチが途中スーパーに寄ってデカいスイカを2玉調達してくれて、そのまま山の中の川に行った。撮影しつつ水鉄砲とか持参した生徒が本気で遊んだり、スイカを川で冷やして食べたり。
夜は宿で機材借りてBBQして花火して、という絵に描いたような合宿イベントがあったりもした。

写真部としての活動は楽しかったし、人生で大事な経験になったということは自信をもって言えるけど、部員との仲は基本的に悪かったので(私が悪かった部分も僅かにあるけどTwitterに悪口かかれて身内でネタにされる筋合いはない)バス車内や突如発生した中途半端に暇な時間は手持ち無沙汰すぎて気まずかった。大人になるとこういうのから解放されるからいいよね。


大学の学祭実行委員会

全部で100人くらいいるからバカでかい施設だった。普通の宿の半分ぐらいのキャパとってたのかな? よくわからん。
場所は……群馬だったかもしれないし静岡だったかもしれない……いや山梨かも……。山の中だったことしか覚えてない。

飲み会は体育館みたいな広間で全面ブルーシートの厳重警戒で開催された。ステージの上で上級生が勝手に盛り上がってて、私は仲の良かった他部門の友達とちまちま本搾りを飲んでいた(同じ部門の同期の中ではやや浮いていた)。

2日目の夜に肝試しがあって、かなり広範囲に渡って仕掛けられたルートで二人か四人一組で歩かされた。学祭というイベントを作る人たちの企画・実施するレクは、レクというには立派すぎた。
私はビビりでお化け屋敷やホラー系コンテンツは基本的に無理だから、その話を聞いてから戦々恐々としていたけど、実際ガチで怖いのは2か所くらいしかなくて後は先輩たちが騒いでいるだけで安心した。

当時リアコしてた他部門の先輩に積極的に話しに行ってホクホクしてた気がする。
私はどうやらこういう時に限ってやたら用意周到になるタイプだったので、合宿のしおりのタイムテーブル見ながら「このタイミングなら、こちらからわざわざ近づいて行って雑談仕掛けに行っても違和感持たれないかな……」とか作戦を練っていた。


大学のゼミ合宿

私のいた学部だけ2年生からゼミに入れることになっていて、ゼミ単位では2年に1回開催の合宿に2回行けることができた。
2回とも違うセミナーハウスで。2年次は清里・4年次は山中湖の目の前だった。

2年生の時はウェイウェイバリ陽キャの先輩たちと同じ空間にいるのが嫌すぎてキツかった。飲み会でプレモルあったから許したけど。「俺体育会ラグビー部なんです」アピールが鬱陶しい先輩がいたり、いわゆる"陽キャの飲み会"のテンプレ通りのハプニング(意味深)があったらしい、みたいなうわさが流れてきてもう、書いてるだけでうんざりしてきた……。

4年生の時は同期の参加率が異様に低くて、男子は5人くらいで女子は私1人しかいなかった。草。ゼミ全体でいえば2割くらいかな。少ねえ~~! でもその時のゼミには2個上のクソみてえな先輩のような人間は少なくともいなかったから居心地はマシだった。

元々任意参加ではあるけど、同期女子誰もいないのはさすがに私も焦ったし、顔も名前も知らない後輩と同じ部屋になったのも気まずかったし、なにより後輩に「(同期少ないのに)どうして合宿行こうと思ったんですか?」って3回くらい聞かれたときの肩身の狭さ。すいませんね来てしまって……。
理由は「こういう学生っぽいことできる経験は最後だから」みたいに返したし本心もそんな感じだった。単純にセミナーハウスに行ってみたかったのもあった。

ご飯は美味しくてめっちゃおかわりした。
うちの大学は昔は男子学生の人数のが多かったから女風呂のシャワーの数が部屋数に比べて極端に少なくて、合宿日が被っていた他所のゼミの人と私がいない間に揉めたらしい。
飲み会ではたくさん飲んだけど、酒より多い量の水をがぶ飲みしたおかげで気持ち悪くならなかった。ゲームで失敗して恥かいたから、もう二度と飲み会のゲームには参加しないぞって決意を固めた。
徒歩5分くらいのところにセブンがあって好立地だった。宿の目と鼻の先に山中湖があって、初日の夕方に後輩に紛れて湖に散歩に行ったら白鳥の群れがいた。羽音の勢いが想像以上に勢いが良くて思わず距離を取ってしまった。自撮り大会を始めた後輩たちの横で成すすべもなく突っ立ってて「早く酒飲みてえな~」しか考えてなかった。

最終日は昼から帰るだけだったので、みんながバスに乗り込むなか私は現地解散して、最寄りの東海バスのバス停から御殿場駅まで行き、御殿場線で沼津に初上陸した。
9月上旬の猛暑日真昼間、汗でベチョベチョになりながら、まちあるきスタンプ押したりアニメと同じ角度で映った場所の写真を撮って感動したり、狩野川沿いの石段に座ってどこかの大学のボート部らしい練習風景と山をボーっと眺めたりしてた。5時間しかいられなかったけど楽しかったな。合宿よりこっちがメインってことに記憶補正されてる。

 

以上。
働いている会社に社員旅行がなくてよかった。