地獄の底でハッピーエンドを

言葉を取り戻すために

予測できない反応が怖い

前回の記事で言及した、同ジャンルでTwitter相互さんの、絵も描けて文才のすげえ人(以後Xさんとする)のツイートで不安になったことがあった。

creamsoda-c.hatenablog.com

Xさんのプロフカードや普段のツイートから、人付き合いが苦手で自己肯定感がかなり低くてメンタル弱りがちであることが、フォローする前からけっこう滲み出ていた。人付き合いが苦手ということは、今までの人生で対人トラブルに懲りた経験があるのかもしれない、と推測した。言い方が失礼なのは承知で言うと、どちらかというと私に近い側の人間なのでは、とも思った。私はXさんの作品や、たくさん本を読んでいるらしくその知識の蓄積による鋭い考察が好きでフォローした。

 

そんなXさんが突然アイコンをご自身で描いたイラストからぼんやりとしたただの色に変わっていて、突然『アカウント消すな』(これは自戒のようなニュアンス)、『絵はもう描きません』とだけツイートしていた。冷静に考えた私は、「病み期入ったかな…数日経てば回復してまた狂ったオタクツイートしてくれるかな…」と思った。これだけで終われば問題なかった。しかし、私はさらに「私、何か失礼なツイートしちゃってたかな…どうしよう…」と、身に覚えがあるかないかも定かではない不安に駆られた。Xさんを心配もしたけど、それ以上にものすごく怖かった。私が無意識かつ悪気ゼロでしたツイートが、直接Xさんに宛てたリプなどでなくても一人の人間、しかも私と遠くないであろう考え方をする人間を深く傷つけてしまったのではないか?そう考え出すとどんどん悪い方へ理論を飛躍させてしまった。

 

Xさんのその後(半日後くらい)のツイートで、原因は彼女のリアルの生活だろうということがわかった。また、Xさん自身も私と同じように自分の作品の出来を周囲と比較してしまう癖があるゆえに自己嫌悪に陥っていたことがわかった。とりあえず私が原因のひとつではないことがわかったのと、Xさんご自身が少し冷静になれたことがわかって一安心だった。

 

ここまでの出来事で思ったのが、「私、他人の言動にメンタル振り回されすぎでは??」ということである。

たとえ悪気がなかった言動でも人の心や尊厳を傷つける恐れが十分にあることは、私がそのような目に遭ってきたからわかる。けれども、ここまで頻繁に振り回されているとさすがに日常生活に支障をきたしてしまう。むしろ、きたしまくっている。

 

Twitterですら他人の顔色を伺うようになってしまった。悲しい……。

 

なぜ私はネット上だけの繋がりの人間にすら顔色を伺ってしまうのか。

おそらく、原因は母親。何の脈絡もなしに突然過去の私の失敗を引っ張り出しては説教を始めるから。一番嫌だし困るのが「何の脈絡もなしに」なところ。最近では、私が卒業して半年以上たっても就職先が決まらないことに関して「お前の顔見るとこう言いたくもなるんだよ」という前置きをして偏見に満ちた罵詈雑言を浴びせてくる。まるでそのフレーズが免罪符にでもなると思っているかのように。

いつ指摘されるかわからないから、家でも外出先でも母と話さざるを得ない状況では常に気を張っている。

 

さらに、"顔が見えない&同じ趣味だから話題が高確率で合う&既に相互フォローという形で繋がっている前提がある" という状況は、リアルの会話では他人に相手にされない私でも会話しやすい大きなメリットが存在する。

学校では自然に決まった人が固まる現象が起きるけど、Twitter上だとそうなりにくい。加えて、リアルタイムで話題がポンポン進む対面の会話が苦手でも、リプライなら文章を目で読んでから1分くらいタイムラグが生じても問題ない。

コミュ障の私でも、大半の人たちのリアルの会話のように普通にコミュニケーションを取れる・楽しめる可能性が高いのでは?という期待を抱いてしまうからだと思う。

リアルでの他人とのやりとりに満足している人は、Twitter上のやりとりでも多分こうは思わないだろう。

 

***

 

これ以降の内容は、私が先述のことに感情を振り回されているどころではなくなってから、改めて(さらに冷静になって)思ったことだ。

ていうか、Xさんはオタ垢であの趣旨のツイートをすることでフォロワーにどのように受け取られたかったのだろうか。それが私にはわからない。このわからなさゆえに、私はどう反応すれば良いのかわからなくて困った&私の反応次第で薄情者と誤解されて嫌われてしまうのでは、とかなり恐怖を感じた。(某ネットに強い弁護士並みの感想)

 

いわゆる”病み垢”なら、世間の多数から理解されないことに苦しんでいるという共通点でつながっている前提があるから、ネガティブなツイートをして「100%とはいかなくても部分的にわかる~」のような気持ちのいねが来る確率も高いだろうし、そのようなツイートがTLに流れてくることは珍しくない。むしろ、そういう”おおかた社会に適応している人間に対しては言いづらいことを吐きだす・共有する”ために、わざわざアカウントをわけている人は少なくないと思う。実際私もそうだ。

 

だが、私がフォローしているXさんのアカウントはプロフィールやそれまでのツイートから考えるとどう見てもオタ活用であり、”同じジャンルを好きな人たちとつながってその話題をツイートする・共有する”目的でつくったアカウントだ。(多少はオタ活とは関係ない日常ツイートをする人も多いが、それは少数派ゆえに受け入れられがたい内容ではないからここでは取り上げないことにする。)そのような目的のアカウントで、重めのネガティブツイートをするとフォロワーはどう思うのか、考えなかったのだろうか。

 

もしかしたらXさんは、それ以外のTwitterアカウントを持っていなかったのかもしれない。仮に他のアカウントを持っていた、若しくはTwitterに限らず他の吐き出し先を持っていたとしても、そこまで考えが至らないくらいに当時は混乱していたのかもしれない。しかし、冒頭で挙げたツイートのうち一つを固定ツイートにしていたことから、そのような可能性は低いと見受けられる。つまり、Xさんはオタク仲間に見てほしかった・何かしら反応してほしかったからだ、といち相互フォロワーの私に結論づけられるのも無理はないのではなかろうか。

Twitterに限らず、SNSにそれなりに慣れている人間にとっては、「今自分がこのアカウントでこんなツイートをしたら、フォロワーはどう受け取るのだろうか」と考えることは多々あるだろう。だからこそ、オタクやツイ廃でなくとも複数のアカウントを所持して使い分けている人が多いし、アカウントごとにフォロワーにどんな人が多いかを考えてツイート内容を分けることが珍しくないといえる。Xさんも、伏せ字やTwitter経由で利用するサービス(プロフカードやぷらいべったーやポイピク)はしっかり使いこなせているから、「Twitterの使い方がよくわからなくて…」ということはないだろう。

 

ここまで長々と分析・指摘してきた。私も書き始めはここまでねちっこく理詰めで論破する人みたいな文になるとは思っていなかった。対面では他人の視線が怖いからたいして意見を言えないくせに、一日二日かけて一人で考えると3000字近くも反駁の言葉が浮かんでくるものなんだなぁ……とわかって、自分の内弁慶さに反吐が出た。やーい社不!!!発達ぼっちコミュ障留年NNT無職!!!

 

要するに(ここまで引き延ばしておいてこの言葉でまとめるのもどうかとは思うが勘弁してほしい)、「Twitterではツイート内容によってアカウントの棲み分けをしろ」に尽きる。それができないということは、あなたのアカウントを能動的にフォローした人たちに、大なり小なり余計な精神的負担をあなたのせいで負わせることにもなりかねないんだぞ。

 

※ここで記述したことはあくまで私個人の経験やマイルールのようなものであるし、「私がそうだったんだからお前もそうだろう/そうしろ」と決めつけるつもりは微塵もない。そこだけは強調しておきたいし、決して誤解されたくない。と、ここで断っておく。